複雑生命システム動態研究教育拠点

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本拠点の概要

研究テーマ:生きていることの動的状態論の構築

 「生命とは何か?」。この人類の叡智に課された最大の難問の一つに応えるべく、我々がこれまで取り組んできた「複雑系生命科学」という分野横断的研究センターを発展させて、駒場広域科学専攻と生産研での協働的研究開発拠点の構築を行う。その現場に大学1年生からコミットさせることで、数理と生命の壁を超えた、柔軟で頑強な学生を育てる場をつくる。第一に、微細加工技術、高次元時系列測定解析、理論モデルの共同で細胞の動的状態理論を構築し、細胞が普遍的に有する可塑性と頑強性の定量的理解を与え、それにより細胞の制御や再構成構築を行う。第二に、集団化した細胞系を駆動する原理を明らかにする。単一細胞の情報処理と多細胞の組織化過程の同時計測により、個々の細胞の可塑性とゆらぎと多細胞集団での動態と頑強性を求め、対応する数理モデルの解析と再構成系実験により、単一細胞と細胞集団の動的整合性を成立させる基本原理を解明する。第三に、表現型の可塑性と、生命の安定維持・進化との関連を明らかにする。大腸菌や酵母、動物細胞の進化実験を行って、細胞内部の動態とゆらぎ、そしてゲノムやエピゲノムの変化を同時に測定し、表現型の可塑性や進化の物質・数理科学的基盤を明らかにする。進化数理モデル解析手法を開発し、単なるランダムな選択という概念を越えた、新しい進化の描像を形成する。以上の3テーマを総合して、細胞そして細胞集団が全体としてひとまとまりの状態を形成し進化して行く論理、「生きていることの動的状態論」を構築する。これにより導かれる生命観と社会観の発信を行うとともに医療技術革新のための長期的基盤を提供する。

拠点パンフレット
【拠点パンフレットPDFはこちらからダウンロード出来ます】

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